機械式時計は技術の粋を極めている

機械式時計はゼンマイが解ける力のみで動いているので、電気で動くクオーツ時計とは基本的な構造そのものが異なります。時刻の正確さでは水晶振動子を使うクオーツ時計に機械式時計が勝てないことは、機械式時計が物理的な振り子の振動により動いているからです。時刻の正確さは振り子の振動数が細かいほど正確になることから、物理的な振り子を持つ機械式時計は元々クオーツ時計ほど振動数を上げられません。それでもなるべく時刻を正確に刻みつつ複雑な動きを作り出す機械式時計は、手間が掛かる分だけ時計職人の技術をふんだんに使ったものとなります。

高級時計ほど機械式時計が多い理由とは

高級時計ほど機械式時計が多くなる理由は、クオーツ時計よりも内部構造が複雑に作られているからこそ手間が多く掛かっていて希少性が高いからです。クオーツ時計は基本構造が水晶振動子を使って時刻を刻むものという点で変わらず、電気の力と電波時計のように時刻合わせ機能を持つ以外はスマートウォッチのように多機能化するしかありません。しかし、機械式時計は高級時計になるほど内部のパーツ数が増えて機構が複雑化するので、設計難易度が高く製造に関しても一点物や生産量が限られたものが増えてしまいます。量産化が難しいからこそ機械式時計は高級時計となりやすいわけです。

機械式時計は定期的なオーバーホールが必要になる

機械式時計の最大の特徴として、ぜんまいが解ける力のみを動力としているために潤滑油が塗布されているものの、時間とともに摩耗が進みます。ある程度経過した時点で定期的にオーバーホール作業を行わなければ機械式時計の性能を維持出来ないという特徴があるわけです。このため、オーバーホール作業が出来るだけの時計職人を常に確保しておく必要があり、高級時計ほど取り扱える時計職人の数が少ない傾向にあります。機械式時計は維持管理さえしっかり行えば孫の代までも世代を超えて使い続けることが出来ますが、オーバーホールを怠ると摩耗が一気に進みがちです。

時刻の正確さよりも維持管理出来る経済力が重要

機械式時計を持ち続けることは、維持管理出来る経済力が数年ごとに必要なオーバーホール時に求められるので、高級時計ほど複数台を常時保有するためには経済力が必要です。高級時計が時折売りに出されることがあるのは、新しい高級機械式時計を購入した際に今まで保有していた機械式時計の維持管理まで手が回らないために手放している可能性があります。中古品であってもメンテナンス管理がしっかりしていれば、機械式時計の価値は高いままです。高級時計を投資対象としている人がいることは、機械式時計は維持管理さえしっかりすれば常に売買対象となることを意味しています。

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